いつもLive2Dとnizimaをご利用いただきありがとうございます。
Live2D社では、クリエイターの皆様が、より効率よく魅力的な作品制作ができるよう、AI研究を進めております。
2022年5月25日の規約改定・サービス拡張後に、nizimaクリエイターの投稿モデルデータについて、許可いただいた場合に限りAI研究で利用させていただくことになりました。

Live2D社では、より多くのクリエイターの皆様がより楽しく制作し、収益化しやすくなるようなAI研究を進めて参りますので、何卒 AI 研究にご理解頂き、許可いただきますようお願いいたします。


Live2D社 AI 研究ポリシー

Live2D 社では、以下のポリシーのもと AI 研究を進めております。

1.クリエイターが幸せになるためのAI研究を行います。
Live2Dのモデリング作業は、初級者にとってはハードルが高く、熟練者にとっても要求レベルの向上に伴い工数が増加していっております。
そのような状況を改善し、クリエイターの皆様に楽しくモデリング作業をしていただくために、AI研究を開始いたしました。

2.AIによる全自動モデリングは目指しません。
『AI技術でモデリング作業を支援』と聞くと、「AIが全自動でモデリングしてしまい、クリエイターの仕事が無くなってしまうのではないか」と心配されるかもしれません。
ですが、私たちはあくまでも、AIの支援によって最低限の品質に到達するまでの工数を削減し、クオリティアップに工数をより割けるようにすることを目指しています。

研究内容

具体例として、AIによる「顔の動き付け」支援の研究を紹介します。
こちらは、顔のXYと4隅の生成を簡単に行えるようにするための研究です。
AIが自動で動きを生成した後に、スライダーバーでシフト・変形量を調整できます。
動きの自動生成は、各パーツの移動量と変形量を推定することで行います。
さらに、本機能で生成した動きに対して、クリエイターが追加で調整を行うことが可能です。

その他の研究

その他、素材分けを補助するために線の延長と塗り広げを行う研究や、「メッシュ自動生成」を高精度化する研究などを行う予定です。

研究対象外

一方で、イラストを0から生み出したり、イラストから全自動でLive2Dモデル化するような研究はLive2D社では行いません。
あくまでも、原画イラストをスタートとして、その後の素材分け、モデリング、アニメーションの工程をAIで支援することを目的に研究を行います。

研究におけるnizima投稿モデルデータの利用方法

具体的にnizima投稿モデルデータをどのように研究に利用するのか説明いたします。

1.モデルデータの選定
データの活用許可を頂いたnizima投稿モデルデータの中から、対象とする研究に利用できるモデルデータを選定します。

2.モデルデータの加工
必要に応じて、モデルデータをAIの学習に適した形態に加工したり、学習情報の付与などを行います。

3.学習処理
加工した多数のデータを使って、AI(機械学習モデル)の学習を行います。
多数のデータを使うので、AIの学習結果には利用した全データの平均的な情報が反映されます。
提供いただいたモデルやテクスチャそのものが学習済みAIに含まれることはありません。

4.学習済みAIの利用
学習済みAIは製品に組み込まれ、機能の実現のために利用されます。

データ収集範囲

収集データの範囲は以下の通りです。

収集データ
– 販売中のLive2D作品データ
– 販売中のイラスト作品データ

収集しないデータ
– ギャラリー作品データ
– オーダーメイド作品データ
– ダイレクトメッセージで送付されたデータ

設定変更による学習データの除外

クリエイターが「AIでの利用を許可する」から「AIでの利用を許可しない」に設定を変更した場合、収集したデータは設定変更から60日以内に学習から除外されます。
ただし、既に学習済みのAIから一度収集したデータの影響を除外することはできませんのでご了承ください。

nizima 上での許可の設定

2022年5月25日以降、AI研究の趣旨に賛同いただき、投稿データの活用を許可いただける場合は、nizimaサービス上で設定をしていただくことになります。
設定はいつでもクリエイター管理画面からご変更いただくことができます。
詳しくは今後改定予定のnizima利用規約をご確認ください。

おわりに

以上が、Live2D社のAI研究ポリシーです。
ポリシーにご納得いただいたクリエイターは、データ収集への同意をお願いいたします。
2D表現を一緒に進化させていきましょう!


最終更新日:2022年4月25日
株式会社Live2D nizimaチーム

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