「nizimaモデル仕様」は、Live2Dモデル(主に moc3、model3.json ) に対して簡単な設定を行うことで、様々なアプリケーション上でタップやフリックに反応させたり、表情を変えたりすることができる共通仕様です。

nizima上の作品に限らず幅広い活用を目指し、様々なアプリケーション上でキャラクターを魅力的に動かせるよう仕様を検討中です。

※ version 0.4 はベータ仕様であるため、今後修正される可能性がありますのでご了承ください。


更新履歴

version 0.4  2020/11/2

  • Start , Start#時間帯 のイベントモーションを追加

対応アプリ

nizima プレビュー

nizima サービス上のLive2D作品プレビューは nizimaモデル仕様対応です。

  • v0.4 (Start) 対応済み

にじマス [nizima Desktop Mascot] α 版

Live2D nizimaチームが提供する Live2Dデスクトップマスコット アプリ。
Win版のみリリース済、Mac版は準備中。

  • v0.4 (Start) 対応済み

にじマスを使ってみる

My Live2D Clock

カラクリズムとLive2D nizimaチームが提供する、スマートフォン用Live2Dアラームアプリ。
Live壁紙の設定も可能です。iOSとAndroid版がリリース済。

  • v0.4 (Start) 対応時期未定

My Live2D Clockを使ってみる

対応予定アプリ

  • WebARアプリ
  • ティラノビルダー
  • ティラノスクリプト
  • TRPGスタジオ

(2020年7月 現在)


nizimaモデル仕様対応の明示

「nizimaモデル仕様v0.4」に準拠して作られたモデルでは、作品詳細、タグなどに「nizimaモデル仕様対応」と記載し、詳細説明にはどのバージョン(v0.4など)にどの程度対応しているかを記載するようにお願いします。


nizimaモデル仕様の設定タイプ

イベントモーション

タップ(クリック)等のユーザ操作や、タイマー等によるイベントによって発生するモーションを定義します。

表情設定

笑った表情、怒った表情、悲しい表情などの感情設定を共通化し、アドベンチャーゲーム等でキャラクターの感情表現として利用するための共通仕様になります。

※ 2019年12月時点では、本格対応しているアプリはありませんが、nizimaプレビューでは表情を切り替え可能になっています。

表情(感情)モーション(検討中)

笑う、怒るなどの感情を表すモーションの設定について検討中です。


イベントモーション

タップ(クリック)等のユーザ操作や、タイマー等によるイベントによって発生するモーションを指定できます。

Cubism Viewer(for OW) で、モーション( motion3.json )を登録し、各モーションの「グループ名」を以下のルールに沿って指定するだけです。

イベント名(グループ名)ルール

Idle(必須)

アイドリング時(何もイベントが無いときの動き
※3つ以上設定することが望ましい

Start (推奨)※v0.4で追加

キャラクターを表示した時点で再生されるモーション
時間帯によらず再生される
Start#Morning , Start#Night が設定されている場合、その時間帯はそちらだけ再生
※ 2020年11月に仕様公開。アプリでは段階的に対応していきます。

Start#Morning (任意)
Start#Night (任意)
v0.4で追加

キャラクターを表示した時点で、指定の時間帯に一致した場合に再生されるモーション。
朝昼晩で登場時のセリフを変えたい場合などで用いる。

以下のルールで時間帯を指定
Start#Morning 朝の時間帯( 04:00 ~ 11:00 )
Start#Night 夜の時間帯( 18:00 ~ 04:00 )
上記以外の時間帯は Start が再生されます。

※ 2020年11月に仕様公開。アプリでは段階的に対応していきます。

Tap(推奨)

1回タップ時。
※デスクトップ環境ではクリック

Tap@領域(推奨)

指定の領域をタップしたとき

Flick(推奨)

1回フリック時
どの方向でもよい

Flick@領域(推奨)

@領域を付けた場合は、指定の領域からフリックをスタートした場合に反応する

FlickUp(推奨)
FlickDown(推奨)
FlickLeft(推奨)
FlickRight(推奨)

Up:下から上にフリック
Down:上から下にフリック
Left:右から左にフリック
Right:左から右にフリック

FlickUp@領域(推奨)
FlickDown@領域(推奨)
FlickLeft@領域(推奨)
FlickRight@領域(推奨)

@領域を付けた場合は、指定の領域からフリックをスタートした場合に反応する
備考) のれんを上方向にめくる等で用いる

Flick3(推奨)

右左右など3回以上フリック
備考) なでなでに相当する動き(v0.4 で変更検討中

Flick3@領域(推奨)

@領域を付けた場合は、指定の領域からフリックをスタートした場合に反応する

Shake(任意)

スマホを振ったとき
ウインドウを振ったとき
備考) 振ったら酔ったような動きなど

PinchIn(任意)

縮小時

PinchOut(任意)

拡大時

Alarm(検討中)

アラーム

Hourly(検討中)

時報
備考)v1では検討段階(時間ごとに音声を変えるための仕様などが必要か)

Focus(検討中)

v1では検討段階

FocusLost(検討中)

v1では検討段階

イベントモーションのセットアップ方法

「nizimaモデル仕様」のイベントモーションのセットアップは、model3.json に対して設定していきます。

※ model3.json は組み込み用モデル ( moc3 ) 書き出し時に生成されます。
※ 書き出し種別を「2次マ(nizima)」にした場合は、export.zip 、preview.zip を展開すると model3.json を編集できます。

model3.json に対してCubism Editorと同時にインストールされる Cubism Viewer(for OW) 上でセットアップを行います。

nizimaに作品投稿する場合

nizimaにアップする場合は、export.zip、preview.zip の両方にセットアップする必要があります。

通常 export.zip と preview.zip の違いは、テクスチャの解像度のみとなるため、export.zip を展開してセットアップしたものを、テクスチャの解像度だけ下げて preview.zip とすることが出来ます。

※ 手間が多いため、将来的には CubismViewer上で export.zip を直接加工し、Viewerからpreview.zipを生成する等の対応も検討しています。

イベントモーションの登録

Cubism Viewer (for OW) で model3.json のセットアップ時に各モーションのグループ名として設定することで、対応アプリ上でイベントに反応するようになります。

Cubism Viewer (for OW) で model3.json のセットアップ

領域指定について (Tap@領域など)

Tap、Flickの場合は

Tap@Body
Flick@Head

のように領域を指定することで、その領域をタップしたときのみ発生する様に指定でききます。
※ 領域名(例:Body)は、Cubism Viewer上の hitAreas(ヒットエリア)の「Hit Area 名」に対応します。

ヒットエリアの設定方法

Cubismモデリング時にアートメッシュを HitAreaHead とすると、自動で抽出されて、Headというヒットエリアとなります。詳しくは以下をご覧ください。
https://docs.live2d.com/cubism-sdk-manual/hitarea

その他仕様

複数のモーションに、同じイベント名(グループ名)が設定されている場合は、いずれか1つがランダムに再生されます。

特にアイドリング (Idle) は、3つ以上設定すると、いろいろな動きを繰り返して自然で魅力的になります。

Cubism Viewer(for OW) のモーションには音声を含めることが出来るため、音声が設定されている場合は、その音声が再生されます。


表情設定

アプリがキャラクターに状態・感情をもたせる仕様の場合には、Cubism Viewer(for OW)上の expressions(表情設定) の exp3.json の名前を以下のように設定し、model3.json を書き出せば表情を設定できます。

表情設定の利用方法はこちら

Cubism4.0.2 時点の Cubism Viewer では、表情名はファイル名がそのまま使われるため、Cubismのアニメーション作成時のシーン名を予めNormal, Smileなどの名前(exp3.jsonは不要)で作成する必要があります。

Cubism4.0.3 以降の Cubism Viewer では、表情名が入力できるようになりました。
nizimaモデル仕様対応アプリ上では、表情名の拡張子の有無によらず同様に認識するように実装します。
例えば、表情名が「Smile」でも「Smile.exp3.json」でも、Smile の表情として動作します。

表情名
(exp3.json 名)
アプリでの
対応
表情
Normal
Normal.exp3.json
任意普通のとき
Smile
Smile.exp3.json
任意笑ったとき
Angry
Angry.exp3.json
任意怒ったとき
Sad
Sad.exp3.json
任意悲しいとき
Hungry
Hungry.exp3.json
任意お腹が空いたとき
Tired
Tired.exp3.json
任意疲れたとき
Surprised
Surprised.exp3.json
任意驚いたとき
Scared
Scared.exp3.json
任意怖いとき
Insane
Insane.exp3.json
任意正気でないとき
Blushing
Blushing.exp3.json
任意照れて顔が赤くなるとき

アプリの対応状況

アプリ名対応状況
nizima プレビュー表情一覧から選択することで切り替えて表示できます。
にじマス右クリックメニューの「表情を一定時間で切り替え」からランダムに切り替えることができます。